[ブックメモ]
 「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」
 イカレ野郎のたわ言です
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このページは「ハリーポッター」シリーズを読んだことがある人しか見てはいけません。内容に抵触しています。「今後も読む気がないから」という人もやめた方がいいでしょう。読む気がないのに間違って読んでしまったときに、著しく後悔するかもしれません。「あぁ、あのときあの変なページを見なければ、もっと楽しめただろうに……」ということにならないためにも、とにかく読んだことある人オンリーです!

『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』ファンレポート (2004/09/21)
このように誰もが読むような有名な本をわざわざレポートする必要もないのですが、どうにも叫びだしたくなるぐらいにやられてしまったので、レポートすることにしました。みなさんも読んだことと思いますが、このレポートを読みながら、思い出にひたっていただければいいと思います。

●げにすばらしきはウィーズリー兄弟
こんなクソの役にも立たないページを作ってしまったのは、はっきり言ってこの兄弟のすばらしさにつきます。特にこの巻はそれが顕著に出ているために、内容としては若干の物足りなさを感じながらも、キャラ本としてより一層好印象を受けました。ではそれぞれの素晴らしさを上げていきましょう。
ロン
コイツの素晴らしさは「頭の悪さ」の一言につきます。もちろん学業の成績もなんですが、それよりも感じたまま素直に生きているその姿にすがすがしささえ感じます。あの周到に裏の張り巡らされた物語中で、最も裏を読むことに欠けた人物です。妹の彼氏に小姑的な感情を抱くところもまた、実に微笑ましいヤツです。

ジョージ&フレッド
ご存知、悪戯好きの、ロンの双子の兄です。彼らは実に人気が高そうなキャラです。彼らの生き方をしたいと望む人は多くいますが、誰もが果たせずにいます。そう、彼らは夢を体現する存在、言わばスポーツ選手とか芸能人といった存在でしょうか。いつもふざけたことをやっていますが、誰よりも自分をしっかりと持っています。そのため、人の価値観に振り回されず、ハリーの立場がどう変わろうと、彼らのハリーに対する態度はちっとも変わりません。今回はその持ち前の気持ちのよさで、学校を中途で飛び出していってしまいます。学業成績はかなり悪いですが、彼らの実力をハリーは高く評価しています。

パーシー
ロンの堅物の兄です。今回は憎まれ役です。しかし憎まれ役にしろ、その徹底したところは並大抵のものではありません。出世のためにはとかげのシッポ切りよろしく、家族をバッサリと切り捨てます。何の躊躇もせずに弟の親友を監獄送りにする手助けをします。ここまで徹底されるとヴォルデモートのやっていることなど、お山の大将程度にしか感じられません。

ジニー
そして、やっぱりジニーちゃん! 今回のジニーちゃんは恐ろしく素敵なレディーへと変貌を遂げています。もはやハリーのことを子ども扱いです。しかも双子の兄に追随すべく、勝ち気でやんちゃです。さらに驚いたことにボーイフレンドができています! 真っ赤な顔してハリーのことを見ていたジニーちゃんもかわいかったですが、今回は本当に素敵です。女は男を知るとこうも変わるものでしょうか? ……いや、失礼。そういう意味ではありませんが。とにかく! もう、とにかくこの巻はジニーちゃんに尽きます!
●ジニーちゃん徹底解剖
ジニーちゃんの素晴らしさは一言で片がつかないので、もっと詳細にとりあげてみましょう。
糞爆弾
お母さんが大事な会議の時に張った魔法の結界に、ジニーちゃんが投げつけたものです。トンクスが、「魔法の結界が張られているかどうか、何かモノを投げてみて確かめる」という方法をジニーちゃんに教えました。「糞爆弾」を投げろとは言っていません。わざわざ「糞爆弾」を選択しました。しかも手が汚れていたということなので、素手でつかんでいます。

コウモリ鼻糞の呪い
ジニーちゃんの必殺技です。この呪いでマルコ・デルフォイをやっつけました。それにしても「糞」が好きです。この呪いは教科書なぞには出てきそうにない、どうにもオリジナリティが高そうな呪いです。とても強力な呪いで、あの双子の兄がそのパワーに怯えているところをみると、彼らはおそらく食らっています。きっと双子の兄の悪戯の仕返し用に開発したのでしょう。

「幸せな人ね」
ハリーが不幸のどん底で周りが見えなくなって、自分の殻に閉じこもっていた時に、その目を覚まさせたのがジニーちゃんです。実にすごいのですが、そのときに言ったセリフの一つがこれ。どっちが年上なんでしょうか。

クイディッチの名選手
ハリーほどではないのですが、ホウキの扱いがうまいところを見せました。もちろん掃除好きとかそういうことではありません。今回やむをえない理由で出場できなくなったハリーの代役として、見事にシーカーをやってのけました。6歳の頃から双子の兄の目を盗んで、ホウキをかわるがわる借用していたらしいです。真っ赤な顔をしていたので気づきませんでしたが、どうやらハリー以外のことでは昔からやんちゃだったようです。さらにハリーがチームに戻った後はチェイサーを希望している模様。スニッチを探すより、ゴールを決める方がいいというところにも彼女の攻撃的な性格がよく現れています。

「度胸さえあれば何でもできる」
ジニーちゃんが双子の兄を見て学んだことですが、これは間違った考え方です。ハリーも言っているとおり、双子の兄は度胸以外にも実力があります。まぁ、ジニーちゃんも実力派なので問題はないですが。それにしても、どうも双子の兄との結びつきが深いです。年下ということで、ロンもジニーちゃんも双子の兄の実験台にされたと思われますが、ロンが逃げ腰のため、そのツケがきっとジニーちゃんに回ってきてしまっていたのでしょう。おかげで鍛えられすぎています。もはやホグワーツではジニーちゃんに勝てるのはダンブルドアぐらいしかいないんじゃないかと思われます。
●怪しいヤツら
ハリーポッターは、巻を重ねるごとに読み手に「疑う」心を植えつけていきます。というわけで今回疑わしかったヤツらを上げてみましょう。
ルーナ・ラブグッド
コイツはヴォルデモートの手先候補の大本命でした。ちょっと変わっていて無害そう、これは絶対に怪しかった。ただ彼女は今回で終わらないので、まだわかりません。意表をついてハリーの恋人候補というのもありです。なさそうだとは思いますが、この物語は実に何が起こるかわからないのですから。

チョウ・チャン
コイツはファッジの手先候補でした。実はセドリックが死んだのをハリーのせいだと思っていて、その恨みでファッジと手を組み、ハリーに近づいてきたという筋書きができあがっていました。しかし彼女の物語は終わってしまいそうです。なんかかわいらしい普通の女の子でしたね。ジニーちゃんと比べるといくらか子どもです。

ダンブルドア
コイツはヴォルデモートそのものの候補です。シリーズを重ねるごとに怪しくなってきます。

ハーマイオニー
シャレで考えたヴォルデモートそのものの候補です。もしコイツがヴォルデモートだとしたら、「ふふふ、バカなのび太さん。本当はわたしがジャイアンだったのよ」と正体を明かすしずかちゃんぐらい、読まなきゃよかったと後悔する展開です。

血みどろ男爵
まだ浮遊霊の中に怪しいものが出てきていないので、実に怪しいです。5巻でほとんど姿を現さなかったところにも実に怪しさを感じます。

バタービール of 蛙チョコ or 百味ビーンズ
前から飼っていたネズミすら疑わなければならない物語です。無生物にもきっと落とし穴があります。内側からジワジワと蝕んでいくためにヴォルデモートがバラまいた危険なモノの可能性があります。
●この巻最大の謎
預言
「ハリーかヴォルデモートのどちらかが死ぬ」といったものらしいです……。もともとヴォルデモートはいかにしてもハリーを殺したいし、ハリーが生き長らえるにはヴォルデモートを倒すしかなさそうだと思っていたのですが。この預言の存在は何かに影響するのでしょうか。ハリーは何かショックを受けていたようですが、ジニーちゃんなら「預言するまでもなく当たり前のことよね」と言うでしょう。

どうでしょうか。この本のよさをうまく伝えることができていますでしょうか。どうにも純粋なファンの方にケンカを売ったととられてもおかしくないような感がなくもありませんが、この本のせいで数日間睡眠時間が3時間だったものですから、思考力が低下しているのです。勘弁してください。次の巻が実に待ち遠しいのはあなたと同じです。
それでは機会があればいずれまた。


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